
配置の一例です。実際の日当たりや視線は周辺環境によって異なります。
「家を買うなら、日当たりの良い南道路がいい」
物件を探すとき、そう考える方は多いと思います。
南側が道路に面した土地は、道路の分だけ南隣の建物との間隔を確保しやすく、日差しを取り込みやすいことが魅力です。ただ、暮らしやすさを考えるときには、日当たりと一緒に見ておきたいことがあります。それが、外からの視線です。
道路は、近所の方や通行人など、さまざまな人が行き交う場所です。南側に大きな窓のあるリビングを配置すると、窓と道路の距離や高さによっては、室内の様子が外から見えやすくなることがあります。
家族でくつろぐ時間や、お子さんがリビングで遊んでいるとき。通りかかる人の視線が気になり、昼間もカーテンを閉めて過ごすようでは、せっかくの日当たりや開放感を十分に楽しめないかもしれません。
もちろん、南道路の家が悪いということではありません。庭の奥行きや窓の位置、植栽、目隠しフェンスなどで工夫できます。ただし、目隠しの高さや位置によっては、光や風を遮ることもあるため、両方のバランスが大切です。
北側が道路に面していても、リビングまで北向きにする必要はありません。
例えば、北側に玄関や駐車場を配置し、南側にリビングと庭を設ける間取りです。敷地に余裕があり、南隣の建物との距離を十分に取れれば、日差しを取り込みながら、道路からの視線が届きにくいくつろぎの空間をつくれる場合があります。
庭でお子さんと遊んだり、家庭菜園を楽しんだり。道路との間に建物がある配置は、家族の時間を落ち着いて過ごしたい方にとって魅力になります。ただし、隣家の窓やベランダからの視線も確認しておきましょう。
第一種低層住居専用地域は、建物の高さなどに制限がある地域です。宮崎市でも、高さや外壁の後退距離などのルールが設けられています。宮崎市の建築関連規制
こうした地域で、例えば70坪以上のゆとりある敷地なら、北道路の物件も候補に入れてみてはいかがでしょうか。敷地の形や建物の大きさによっては、南側に庭や空間を確保しやすくなります。
ただし、「70坪以上なら日当たりは問題ない」というわけではありません。同じ広さでも、南北にどのくらい奥行きがあるか、南隣の建物がどこに建っているかで条件は変わります。平屋か2階建てか、必要な駐車台数によっても、庭に使える広さは違ってきます。
物件を見るときは、次の点も確かめてみてください。
夏の昼間に明るく見えた家でも、冬は印象が変わることがあります。建築前の土地なら、建物の配置図や日影のシミュレーションを確認すると判断しやすくなります。
南道路には南道路の良さがあり、北道路にも良さがあります。
「南道路だから良い」「北道路だから暗い」と決めつけず、日当たりとプライバシーの両方から、自分たちが心地よく暮らせる住まいを考えてみませんか。